優秀なEAを見極める方法の一つに「最大ドローダウンをチェックする」という方法があります。今回は「最大ドローダウンをチェックする」について解説します。

最大ドローダウンとは?

ドローダウンとは

累積損益がどのくらい減ったかを示す指標のこと

です。

最大ドローダウンとは

ある期間で累積損益が一番落ち込んだときのドローダウンの割合のこと

を言います。

例:100万円の資金でMT4で自動売買をして、1年後に180万円になりました。

このEAの最大ドローダウンはいくつでしょうか?

期間累積損益
1か月目100万円
2か月目150万円
3か月目200万円
4か月目180万円
5か月目150万円
6か月目120万円
7か月目150万円
8か月目160万円
9か月目120万円
10か月目200万円
11か月目210万円
12か月目180万円
  • 8か月目 160万円 → 9か月目 120万円 ×
    ドローダウン = 25%(40万円)
  • 3か月目 200万円 → 6か月目 120万円 ○
    ドローダウン = 40%(80万円)

ですから

最大ドローダウンは、3か月目の200万円から80万円落ち込んだ6か月目の120万円の期間で発生した「40%」ということになります。

「資産が最大でどれくらい落ち込んだか?」を推しはかる指標が最大ドローダウンなのです。

なぜ、最大ドローダウンをチェックする必要があるのか?

  • 最大ドローダウンが大きい = 資産が減るリスクが大きいEA
  • 最大ドローダウンが小さい = 資産が減るリスクが小さいEA

ですから、「最大ドローダウンが小さいEA」の方を選ぶ方が良いのは間違えありません。

また、最大ドローダウンが大きいと色々な弊害が出てきます。

  • EAの寿命なのか?一時的なドローダウンか?判断できない
  • レバレッジが大きい場合には強制ロスカットされてしまうリスクがある
  • メンタル的に損失が大きくなったEAを稼働させ続けることができない

というものがあります。

最大ドローダウンが大きいことは自動売買においては「百害あって一利なし」なのです。

優秀なEAを見極める最大ドローダウンの見方

目安は10%

最大ドローダウンが10%以内のEAであれば優秀なEAと考えられます。

10%~20%でも許容範囲と考えて良いでしょう。

また、強制ロスカットを避けるためには

必要資金 = ( 必要証拠金 × 最大ポジション数 ) + 最大ドローダウン

が必要です。

資金管理をするときには最大ドローダウンの2倍規模のドローダウンが発生したとしても、耐えきれる資金を想定すべきなのです。

0%~20%の最大ドローダウンのEAであれば

2倍になっても、0%~40%ですので保有しているポジションの運用資金と合わせても、強制ロスカットにならずに済む可能性が高いのです。

最大ドローダウンが小さすぎても、カーブフィッティング(過剰な最適化)の疑いが出てしまうので、注意が必要です。

優秀なEAを見極める基準は

最大ドローダウン:0~3% → カーブフィッティングの疑いあり。慎重に検討
最大ドローダウン:3~10% → 優秀なEA
最大ドローダウン:10~20% → 最大ドローダウンは合格ライン。他の要素を加味して検討
最大ドローダウン:20%~ → 見送るべき

と判断すべきです。

まとめ

最大ドローダウンは資金が大きく減る「リスク」を表す指標です。最大ドローダウンが大きすぎると、メンタル的に自動売買をつづけられない状況に追い込まれてしまうため、重要なEAの判断材料になるのです。