MT4を利用しているとpoint(ポイント)という単位が登場することがあります。「pips(ピップス)ならともかくpoint(ポイント)って何だろう?」と思った方も少なくないのではないでしょうか?今回はMT4のpoint(ポイント)とpips(ピップス)の違いについて解説します。
point(ポイント)という単位が登場した背景
1pips(ピップス) = 最小取引単位
というものでした。
米ドル/円 → 0.01円の儲け → 1pipsの儲け
となります。
ユーロ/米ドル → 0.0001ドルの儲け → 1pipsの儲け
となります。
これはFX業者が「小数点以下:2桁/4桁」という表示方法を採用していたから、非常にわかりやすく機能した単位だったのです。
しかし、最近では「小数点以下:3桁/5桁」という表示方法を採用するFX業者が増えてきたのです。
1pips(ピップス) ≠ 最小取引単位
となってしまい、MT4などのプラットフォームで表示されている最小取引単位とpips(ピップス)がイコールではない状態になってしまったのです。
これはわかりにくいので
- 本当に最小取引単位を示す単位が必要
- しかし、すでに認知されているpips(ピップス)は変えたくない
という判断の中、point(ポイント)という単位が使われるようになったのです。
point(ポイント)とpips(ピップス)の違い
通貨ペア | 小数点以下:2桁/4桁 FX業者 | 小数点以下:3桁/5桁 FX業者 | ||
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 1pips | 0.01円 | 1pips | 0.010円 |
1point | 0.01円 | 1point | 0.001円 | |
ユーロ/米ドル | 1pips | 0.0001米ドル | 1pips | 0.00010米ドル |
1point | 0.0001米ドル | 1point | 0.00001米ドル |
です。
pips(ピップス)は「小数点以下:2桁/4桁 FX業者」を基準とした最小取引単位であり、「小数点以下:3桁/5桁 FX業者」であっても、変わりません。
point(ポイント)は「小数点以下:2桁/4桁 FX業者」でも、「小数点以下:3桁/5桁 FX業者」でも、表示されている一番小さい単位と意味します。
MT4で下記のような表示があった場合には
「小数点以下:3桁/5桁 FX業者」の場合
36ポイント = 3.6pips
を意味するのです。
最近ではほとんどのFX業者が「小数点以下:3桁/5桁」を採用しているので
1point = 0.1pips
と覚えておいても、差し支えありません。
混同しないことが重要です。
まとめ
pips(ピップス)とpoint(ポイント)は違うものです。
FX業者が採用する小数点以下の桁数に応じて関係性が変わってきます。
「小数点以下:3桁/5桁 FX業者」の場合
1point = 0.1pips
と覚えておきましょう。