MT4の「トレイリング・ストップの設定方法」について解説します。
トレイリング・ストップの設定方法とは
トレイリング・ストップとは
損失を最小限にする逆指値注文を高値(安値)の更新に合わせて、リアルタイムで修正する売買方法のこと
を言います。
例えば
100.50円でロングでエントリーして
チャートが101.10円まで上昇して「この先も上昇トレンドが続きそうだ」という場合に
トレイリング・ストップを20pipsに設定しておけば
- 101.10円 → 100.90円に下がったら利益確定
- 101.30円 → 101.10円に下がったら利益確定
- 101.50円 → 101.30円に下がったら利益確定
- 102.00円 → 101.80円に下がったら利益確定
と逆指値注文が自動的に高値の更新に合わせて、追従する(トレイルする)のです。
このケースの場合
100.50円 → 101.10円 +60pips
で、20pipsのトレイリング・ストップを設定するため
- 最低40pipsの利益は確実に確保できる
- このままトレンドが伸びればさらに利益幅は大きくなる
という2つの目的を同時に実行できるのです。
単純に儲けがでたところで利益確定をするよりも、「利益確定をしつつ+αでの儲けも期待できる」トレード手法と言えます。
トレイリング・ストップの設定方法
ポジションを持ちます。
ターミナルウィンドウのポジションの上で右クリックして「トレイリング・ストップ」を選択します。
40ポイント~75ポイントが初期設定です。小数点以下:3桁/5桁のFX業者の場合は、1ポイント=0.1pipsですので、50ポイントに設定すれば5pipsの逆指値を入れるという意味になります。
カスタム設定で自由にポイント数を入力可能です。pipsではないので注意が必要です。また、最低設定があります。この場合は最低設定が36ポイント(3.6pips)となっています。
トレイリング・ストップを解除する場合には「無し」を選択します。
まとめ
- トレイリング・ストップはトレンドの方向性が見えない時
- どんどん高値を更新していくとき
などに重宝されるトレード手法と言えます。
- 「伸びるだけ利益も伸ばしたい。」
- 「利益も確定させたい。」
という2つの要望を両立するトレード手法なので、投資家によってはかなり重宝するはずです。一方で、投資のプロはテクニック分析で「トレンドの先を読み切れないから、両天秤のトレード手法を使うというのは邪道だ。」という考えの方も多いようです。