目次
MT4は国内FX業者であっても、外資系企業が提供していることがほとんどです。海外FX業者と同じように時間表示が海外仕様の「GMT冬+2、夏+3」になっているのです。慣れれば別にこの時間設定でも構いませんが、指標発表時など日本のFX情報を入手している場合に、時間を混同してしまうミスが起こってしまいます。今回はMT4の時間表示を日本時間で表示するインジケーターについて解説します。
MT4の時間設定
多くのFX業者ではMT4は「GMT冬時間+2、夏時間+3」に初期設定されています。
なぜなら、取引のメインはニューヨークであり、ニューヨーク市場を基準とすることが多いからです。ニューヨーク市場基準だからこそ、冬時間+2、夏時間+3でMT4は設定されているのです。
結果、MT4に表示されている時間と日本に住んでいる方のPCの表示時間には差異が発生するのです。
下記の図ではチャート上は23:55ですが、日本時間は9:44です。
ニューヨーク時間でのMT4利用のデメリット
「今がどの市場で取引されているのか?」がわからなくなる。
慣れればそれほど大きな問題ではありませんが、FXトレードでは「今どこの市場がオープンしているのか?」も重要な要素になります。
- ヨーロッパ市場なのか?
- ニューヨーク市場なのか?
- シンガポール市場なのか?
- オーストラリア市場なのか?
・・・
市場ごとに参加する投資家の癖も変わってくるため、「今どこの市場がオープンしているのか?」はFXトレードの手法にも、影響を与えるのです。
しかし、多くのFX情報サイトでは、市場の移り変わりは日本時間で解説されています。
- 日本の朝6時 → ニュージーランド/ウェリントン市場
- 日本の朝8時 → 豪州/シドニー市場
- 日本の朝9時 → 日本/東京市場
・
・
・ - 日本の夜10時 → 米国/ニューヨーク市場
という形です。
チャート上で日本時間○時と表示されていないと、今の取引がどの市場で行われているのか?混乱してしまうのです。
指標発表の時間間違えが発生する
米国雇用統計の発表は日本時間では「毎月第1金曜日22:30」です。
ほとんどの投資家は理解している時間です。
しかし、チャート上での時間がニューヨーク時間だと上記の雇用統計の時間とは異なります。
米国雇用統計以外にも、色々な指標発表があるため、日本のFX情報サイト、FX業者の取引カレンダーなどを見ながら、ニューヨーク時間のチャートを見てトレードしていると・・・
- うっかり指標発表の時間を見逃してしまった。
- 指標発表の時間を間違ってエントリーしてしまった。
ということが起きてしまうのです。
MT4の時間表示を日本時間で表示するインジケーター
概要
MT4上にサブウィンドウで日本時間を表示するインジケーターです。ニューヨーク時間はそのままに重ねて日本時間が表示されるので、ニューヨーク基準でトレードをしたい方にも、有効なインジケーターとなっています。
使用するインジケーター/ダウンロード
使い方
1.インジケーターをインストールする
2.インジケーターをチャートにドロップする
3.設定を確認する
- 時差(Time_difference)
- 夏時間、冬時間
- 色
に注意が必要です。
米国の夏時間(サマータイム実施時期)
- 3月第2日曜日~11月第1日曜日
4.チャート上の時間と日本時間が同じかチェックする
今の日本時間とチャート上でずれがある場合に調整しましょう。
まとめ
MT4に限らず、FXは世界を相手に戦う投資ですから、一番取引が多いニューヨーク時間を基準にMT4が作られているのは当然であり、世界時間を意識するためにはそのままニューヨーク時間に慣れてしまうというのも一つの考え方と言えます。
しかしながら、日本のFX情報を参考にしている場合、指標発表や市場の移り変わりなど、日本時間で解説されていることが多く、混同してしまいミスが発生する可能性が高くなってしまいます。日本時間を表示するインジケーターを駆使して、両方の時間を意識しながらトレードをすることをおすすめします。