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購入したEAの場合、継続的にバージョンアップが行われるものがほとんどです。今回は「MT4のEAのバージョンアップの方法と注意点」について解説します。
販売されているEAはバージョンアップが前提
システムトレードのストラテジーは、どうしても「寿命」というものが存在します。
どんなロジックであったとしても、それが通用する時代と通用しなくなる時代があり、だからこそEAは常に入れ替えながら、運用していく必要があるのです。
しかし、EAの販売者側の立場になってみると通用しなくなったEAは売れなくなってしまいます。
多くの継続的な利用者がいてこそ、EAの価値も上がり、新規で購入する方も増えるので「継続的に利用してもらうこと」がEAの販売者からすると実現したいことなのです。
そのためには
- EAが時代に合わなくなってきた。 → そのEAは売れなくなった。
ではなく
- 時代で通用する形にEAを常にバージョンアップさせる → 販売しているEAの利用者は伸び続ける。
を目指す必要があります。
そのため、販売されている有料のEAは
- 運用成績が落ちた。
- ロジックが通用しなくなった。
- 市況の状況(投資家の心理状態)が変わった。
ときに微調整をして、EAのバージョンアップを繰り返すのです。
EAバージョンアップの例
例えば、「BlackPanther USDJPY」というEAの場合
2017年の1月ぐらいまでは上り調子で運用成績が伸びていました。
トランプ政権誕生前の円高局面に強いEAと言えるでしょう。
しかし、トランプ政権が発足し、円安が進むにつれて比較的大きなドローダウンを起こしてしまったのです。
そこで販売者は2017年1月25日にバージョンアップをし、再度上昇する形に微調整を行っているのです。
当然、このバージョンアップを見逃してしまえば、最新の市況に合わないまま自動売買を続けることになってしまうので、収益が落ちてしまいます。
EA販売サイトで購入したEAであれば、バージョンアップ時にメールなどでお知らせしてくれるので見逃さないようにしましょう。
EAバージョンアップの方法
1.最新版のEAを販売サイトからダウンロードする
基本的にすでに購入しているEAであればバージョンアップしたファイルは無料でダウンロードできます。
2.MT4のデータフォルダに入れる
古い.ex4ファイルを削除して、新しい.ex4ファイルをいれます。
3.MT4を再起動
4.新しいEAを適用
ナビゲーター・ウィンドウに新しいEAが表示されているので、それを適用します。「EAの名称が最新バージョンの名称と同じか?」チェックしましょう。
まとめ
意外と忘れてしまって収益が損なわれる可能性があるのが、EAのバージョンアップです。前述した例のEAの場合は過去に12回のバージョンアップが行われています。バージョンアップに対してすぐに入れ替えを行わないとフォワードテストの結果を再現することはできなくなってしまいます。忘れないようにチェックしましょう。