目次
MT4を活用したトレード手法「CCIでトレンドの始まりをとらえるブレイク狙い手法」を紹介します。
CCIでトレンドの始まりをとらえるブレイク狙い手法の理論
CCIとは
CCIとは「コモディティ・チャネル・インデックス」の略で、為替の値動きの振幅に対して現在の乖離(かいり)がどの程度なのかを指数化したものです。
CCIの計算式
基準値 = ( 高値 + 安値 + 終値 ) / 3
基準値平均 = N期間の基準値平均
平均偏差 = ( 基準値 - 基準値平均 )の平均偏差
CCI = ( 基準値 - 基準値の移動平均 ) / ( 0.015 × N期間の平均偏差)
数式の意味はそれほど重要性がありません。
CCIは、元々コモディティ系の周期的な相場の転換点を予測するために1980年に米国の投資家ドナルド・ランバード氏が開発したテクニカル分析手法のことです。
トレンドの転換点を予測するためのテクニカル分析手法として、日本よりも米国でメジャーなトレンド計指標なのです。
CCIの特徴
- EMAよりも早くトレンドのシグナルが出る
- 他のオシレーター系とは違い「100」や「-100」などの天井がない
MT4のCCIの設定
インジケーター「Commodity Channel Index(CCI)」を適用します。
期間を「14」、適用価格「Typical Price(HLC/3)」に設定します。
「CCI」が表示されます。
CCIでトレンドの始まりをとらえるブレイク狙い手法のルール
「100」を超えて、「100」をブレイクしたら「売り」
「-100」を超えて、「-100」をブレイクしたら「買い」
鋭角にブレイクしたときの方が確実性が高い
エグジットはエントリーとは逆の「100」「-100」に達したとき
このチャートで言えば、4勝1分1敗ぐらいの確率である程度のトレンドを予想できる形となっています。
CCIでトレンドの始まりをとらえるブレイク狙い手法の注意点
CCIには天井がない
CCIには他のオシレーター系の指標と違って、「100」「-100」を超えても、200、300に到達することもあります。
CCIの活用方法では、100を超えたときにエントリーするという方法もありますが、これでは200、300まで突き進む可能性をはらんでしまっているので、予想通りに動かない可能性が出てきてしまうのです。
今回のブレイク手法はこのCCIの弱点である天井がないところをカバーする手法です。抜けたら、そのうち必ず「100」「-100」以内に戻ってくるのでそのブレイクタイミングでエントリーするということです。
まとめ
CCIは比較的新しい指標ですが、オシレーター系に分類されていますが、どちらかというとトレンドフォロー系の指標であり、EMAよりも早くトレンドを捕まえられる強みがあるため、海外のトレーダーには人気の高い指標です。