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VPSサーバーでMT4の自動売買をするときの最低限やっておくべき初期設定について解説します。
VPSサーバーでMT4のEAを起動させる前に初期設定をする理由
MT4のEAによる自動売買は24時間365日稼働させることを前提にしています。
自分のパソコンであれば
- 視覚的にきれいに見えること
- 色々なソフトウェアが使えること
- 使いやすいこと
- 自動的にWindowsが最新版にアップロードされること
・・・
が重要になるのですが
VPSサーバーの場合には
- すべてのリソースはMT4に集中させる
- 無駄なリソースは極力省く
- 視覚的にきれいに見える必要はない
- 自動的なWindowsアップロード等で再起動させると困る
ことが重要になるのです。
ありがちなVPSサーバーでのMT4のEA起動トラブル
メモリがオーバーしてフリーズしてしまう!
- 不要なプログラムが多くインストールされている
- 仮想メモリ設定の設定をオーバーする
が起こるとサーバーがフリーズしてしまい、コントロールパネルから再起動しないと回復しない状況になります。当然、MT4のEAもストップしていまうのです。
Windowsのアップロードで自動的に再起動されてしまう!
自分のパソコンを使っていても「急にWindowsのアップロードがはじまり、編集中のファイルが消えてしまった。」なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
MT4のEA起動中にWindowsアップデートが起これば、再起動されてしまう可能性があるのです。
VPSサーバーでMT4のEAを起動させる前にすべき初期設定
1.パフォーマンスオプションの変更
Windowsでは、視覚的にきれいに見えることを重視して、色々な機能が搭載されています。しかし、VPSサーバーでは視覚的にきれいである必要性はないので、パフォーマンス重視に設定を変更する必要があります。
「コントロールパネル」→「すべてのコントロールパネル項目」→「システム」からシステムのプロパティを開きます。
パフォーマンスの「設定」をクリックします。
「パフォーマンスを優先する」を選択して「適用」をクリックします。
2.仮想メモリの増加
VPSサーバーのサーバー会社によっても対応が異なりますが、多くのMT4を同時起動した場合にメモリが不足してフリーズするケースがあります。契約したメモリが1GBの場合でも、仮想メモリの上限を高めに設定しておくことで、フリーズの可能性を少なくすることができます。
「コントロールパネル」→「すべてのコントロールパネル項目」→「システム」からシステムのプロパティを開きます。
パフォーマンスの「設定」をクリックします。
「詳細設定」のタブをクリックします。
「512MB」になっている仮想メモリの「変更」をクリックします。
カスタムサイズを初期1024MB、最大3072MBに変更して「設定」をクリックします。
「1024-3072」に変更されたのを確認して、設定完了です。
3.デスクトップのデザインを変更する
「コントロールパネル」→「すべてのコントロールパネル項目」→「個人設定」を開きます。
「Windows ベーシック」が選択されていますが「ハイコントラスト」や「クラシック」に変更します。
4.Windowsの自動アップデートを停止する
「コントロールパネル」→「すべてのコントロールパネル項目」→「Windows Update」を開きます。
「設定の変更」をクリックします。
「更新プログラムを自動的にインストールする」から「更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する」に変更します。※お名前.com「デスクトップクラウド for FX」の場合ははじめから設定されています。
5.インストールされているプログラムを確認する
「コントロールパネル」→「すべてのコントロールパネル項目」→「プログラムと機能」を開きます。
不要なプログラムはアンインストールします。※お名前.com「デスクトップクラウド for FX」の場合は、ほとんど不要なプログラムはなく、MT4があらかじめインストールされています。
6.初期設定終了
まとめ
MT4でEAを起動させるためのVPSサーバーは、見た目などは無視して、MT4を起動させるのに適した環境に設定しておく必要があります。
他にも、初期設定の余地はありますが、上記の初期設定をしておけばまず問題ないでしょう。これでやってMT4でEAを起動させる準備が整った形になります。